プロパーカードと提携カード: クレジットカードの種類を分けて基本的な攻略法を押さえると

プロパーカードと提携カード どっちを選ぶべきなのか。。。
プロパーカードと提携カード どっちを選ぶべきなのか。。。
プロパーカードと提携カード
どっちを選ぶべきなのか。。。

クレジットカードの関係者をまとめたところで、もう一つクリアーにしておいた方がよいことがありました。それは、提携先の発行する、いわゆる「提携カード」が世の中にたくさんある中で、そうではない、いわゆる「プロパーカード」と呼ばれるクレジットカードが存在する、ということです。

同じクレジットカードなのに、なぜこんな違いがあるのでしょう。

この二つのカードの性質を押さえないと、実は攻略方法の方向性が全く違う方向に進んでしまいますので、ここではその二つの性質の違いを確認し、大まかではあるものの、攻略法の違いについても押さえておきたいと思います。

プロパーカードとは?

プロパーカードとは、「広義でいうならば」クレジットカード会社、もし関係者の説明で使った言葉を使うならばイシュアーがその名義で発行するカード、を指します。ですので、例えば三井住友カードさんはイシュアーですが、その発行する三井住友VISAクラシックカード三井住友VISAゴールドカードがプロパーカードと分類されるカードになります。また、楽天カードさんもその意味ではプロパーカードに入ることになります。

ただ、クレジットカードの世界で狭義の「プロパーカード」に該当するものは、実はかなり幅が狭められます。それは

ブランド・ホルダーの発行するクレジットカード

なのです。関係者の説明のところでも書いたのですが、ブランド・ホルダーとは、Visa、MasterCard、Diners、American Express そして JCB の5社だけでしたが、実際にクレジットカードを発行しているのは後ろの3社である Diners 、 American Express そして JCB ですので、これらの発行する自社ブランドのカードが狭義の意味での「プロパーカード」、ということになります。

提携カードとは?

狭義の「プロパーカード」に対して、提携カードの定義はものすごく広くて「プロパーカード以外」になります。ですので、Visa や MasterCard のロゴが入ったカードは、どこが発行しても提携カードになります。確かにブランド供給してもらって発行していますから提携している、ということにはなりますよね。

でも、これではちょっと幅が広すぎますので、「広義の」プロパーカードに対して、の提携カードの話が一般的ですのでそれを見てみましょう。この場合、イシュアーさんと提携してクレジットカードの発行や入会・審査、入金などの面倒を見てもらうことで自社のブランドのクレジットカードを発行していく形のクレジットカードを提携カードと言います。例えば、リクルート・カードさんは、自社グループのサービス提供とそのポイントシステムを持っていてそのクレジットカードを発行していますが、実際のイシュアーさんは実は三菱UFJ ニコスカードさんとJCB さんですので、これは提携カードだということが分かります。

プロパーカードと提携カードのクレジットカードとしての違いとは?

 クレジットカードなんて どれも一緒に見えるけど。。。

クレジットカードなんて
どれも一緒に見えるけど。。。

二つのカードの種類の違いが、ある意味「誰が」「どのブランド」で発行したか、という違いでしかない、と纏めることが出来そうですが、では、クレジットカードとしてこの二つに違いがあるのか、という疑問が出てきます。

実際のところ、加盟店さんでクレジットカードを提示したり、オンラインショッピングの時にクレジットカード番号を入力して買い物をする、という本来の目的を果たす、と言う意味では、この二つに違いは全くありません。ある意味、クレジットカードの本来の機能はプロパーカードが軸となって、その他の付加的サービスや機能として提携先からの様々なサービスが付加されているのが提携カード、と整理されるとわかりやすいかもしれません。
例えば、プロパーカードであれば、クレジットカードの本来の機能の拡充、と言う意味で、基本となる一般カードに対して、利用枠を増やした「ゴールドカード」の発行、さらには世の中で言われる「ブラック・カード」と呼ばれるカードの発行を通じてのステータスの提供、高額利用のための利便性を図るための専用のトラベルデスクや旅行保険の拡充といった、クレジットカードの利用を通じての生活の豊かさをサポートすることに力を入れています。(実は、こうやって高額利用しがちな旅行やエンターテインメントが充実しているカードを Travel and Entertainment card – T&E というカテゴリーでまとめることもあるのです。)
それに対して、提携カードは、会員特典となる買い物ごとのポイントシステムの拡充や、会員ランクのようなシステムの導入、不定期・定期問わず特別セールなどの告知、といったより提携先での買い物の促進を重視する方向にあるのです。
これらを踏まえると、この二つのカードの方向性を考えた下記のそれぞれの攻略法を検討し、実際に実行することになります。

プロパーカードの攻略法とは?

プロパーカードの真骨頂は「ステータス」。いわば、「ゴールドカード」や「ブラックカード」を如何にして手に入れ、その付帯サービスをエンジョイするか、が目指すところになります。

なぜか。それはプロパーカードの最大のボトルネックである高額の「年会費」の存在があるのです。一般カードでも、年額 2,000円程度、ゴールドカードで 10,000 – 15,000円、ものによっては3万円近くします。

狭義のプロパーカードの世界に絞って話をしましょう。
アメリカンエキスプレスの場合、ブラックカードの手前のアメリカンエキスプレスのプラチナム・カードで 13万円、ブラックカードと言われるセンチュリオンカードは 35万円の年会費が掛ります。
ダイナースでも、そもそもダイナースカード自体がゴールドカード扱いとされていて、22,000円、ブラックカード相当のプレミアムカードも年会費が 10万円(発行がシティバンクから三井住友信託傘下の三井住友トラストクラブに代わったことから 5万円に下がったと言われています)です。
JCB さんですと、ゴールドカードで1万円、その上の招待制カードで、年間100万円以上ゴールドカードで買い物をした人だけが招待される「ザ・プレミア」で15,000円、そして最上級の「ザ・クラス」が5万円、ということです(以上、金額については消費税別)。

当然、このようなカードになれば、一般カードでは200円に1ポイント、というものも100円に1ポイント、と優遇レートの適用はされたり、カードの年度更新ごとにボーナスポイントの付与、というのもあるのですが、それらがポイント還元率やマイレージの還元率をどれだけ手助けするか簡単には計算できないほどの高額な年会費がある、とは言わざるを得ないでしょう。

と言いつつも、その付帯サービスはポイントの還元以上に力が入っているのが海外や国内の旅行のための、十分な保障内容の旅行保険への自動加入や、高級ホテル無料宿泊券、国際的なホテルチェーンに年間数十泊以上しないと手に入らない上級会員への招待、予約が困難な高級レストランでのテーブルの予約や提携先レストランでの食事の際の一人分無料サービスなどなど、その付帯サービスが不必要なまでに充実しているのは間違いありません。

従って、この年会費を払って得られる付加価値に満足できるか、というのはその人の付加価値の利用頻度であったり、費用対効果への満足度であったり、と還元率のような計算では測れない部分にもなります。実際、管理人も毎年このステータスシンボルとその費用対効果を考えて、ランクを下げようか、それとも上げてメリットを増やして使い尽くすべく招待の交渉するか、考えています(笑)

提携カードの攻略法とは?

提携カードの一番のメリットは、提携先でのお買い物の時に発揮されます。とすると、そのカードをもって使い込むかどうかは、そのお店にどれだけ通うか、ということになります。その時、プロパーカードとの大きな違いとしては、航空会社のマイレージサービスなど一部を除けば大抵の提携カードは年会費無料、ですので、あとは如何に還元率の高いカードをもって使い込めるか、そのためにそのお店を生活に組み込めるか、が勝負になってきます。
そこで、生活に密着したお店というのが選ばれやすくなります。
例えば、鉄道。自分の生活圏にあるJR系や私鉄などが選びやすいですし、還元しやすいでしょう。
例えば、携帯電話。毎月の携帯電話やスマホの利用料金も生活費の中では思った以上に高額ですのでこれをポイント還元する、電話料金の支払いの一部に充てることというのもメリットになるでしょう。
例えば、ポイントサービス。楽天ポイントやTポイント、nanacoといった、コンビニやネット通販などの生活に組み込まれたポイントシステムも還元しやすさがメリットになっていくでしょう。

まとめ

さて、実はクレジットカードを選んで使うのに、大きく二つの分かれ道があることを提示させていただきました。あなたは実利をどこまで追求しますか?それともステータスや豊かさをサポートすることに充実感を得たいと思いますか?
そこを今一度見直したうえであなたにあった攻略法を一緒に考えていきましょう!

ブランド・ホルダー、イシュアー、アクワイアラー : クレジットカードのインフラを役割で再分類すると

様々な役割の手があがるので クレジットカードが安心して使えます。

クレジットカードの攻略法を書き始めて、ふと一つ混乱を招くかも、と思ったことがありました。

今まで、簡単に「クレジットカード会社」がカードを発行し、なんて書いてきていましたけれども、実際に私たちがクレジットカードを持つときは大抵、お気に入りのお店でクレジットカードを発行しませんか、と言ってクレジットカードの申込書を手渡され、その申込書の中では  Visa とか Master とか選ばされます。しかもその申込書は手渡されたお店に渡すのではなく別の会社に送り、手元に届くカードの上にはお気に入りのお店のブランドが色鮮やかに踊っている横にVisa とかMaster と言ったロゴの入っていて、でも裏側には申込書を送った会社の電話番号が印刷されているので、このカードにトラブルが起きたときには一体誰にどう相談していいのやら。。。

あなたのクレジットカードを支える関係者とは

様々な役割の手があがるので クレジットカードが安心して使えます。
様々な役割の手があがるので
クレジットカードが安心して使えます。

そこで、クレジットカードに関係する様々な関係者について、少し正式名称チックな表現も交えながら整理していきたいと思います。その役割は追ってご説明するとして、役割としては、あなたに一番近い順に「加盟店」、「提携先」、「イシュアー」、「アクワイアラー」、そして「ブランド・ホルダー」と、5つが(あとはあなたの引き落とし口座のある銀行、もですね)が関係しあっていいます。

 

加盟店:あなたがクレジットカードで買い物をする先

当たり前のことを行って威張るな、と言われそうですが、買い物をするときにそのお店がクレジットカードの仕組みの中の加盟店でなかったら、クレジットカードでお買い物がそもそも出来ません。よくお店にクレジットカードの端末がレジの横などにあると思いますが、あれはどのお店にも置いてあるわけではないのです。(著者の浅草のお土産屋にも端末はありません。)小額の買い物に対して3%などの手数料が取られると商売にならない、とおもう人も未だ少なくないですし、やはり商売は現金ベースだ、という昔からの卸売の人とのお付き合いを大事にする人だっていらっしゃいます。
そんな中、後述のアクワイアラーとクレジットカードの決済端末を置いて、手数料を払ってでもクレジットカードでの販売による機会を逃したくない、という判断をしたお店にある、そう思うと、クレジットカードでありがたく買わせてもらう、と感謝しないといけないかもしれませんね。

提携先:あなたのお気に入りのお店がクレジットカードを発行するわけではなく。。。

あなたがクレジットカードを選ぶ時に、重要視することの一つに、お気に入りのお店のクレジットカードであるかどうか、というのが多分気になると思います。その直感的な理由として、そのお店が好きであることと同時に、そのお店のポイントカード機能を兼ね備えている、とか、その延長でそのカードで決済したらポイントが通常より多くもらえる、シークレットバーゲンに招待される、などなどの特典が期待出来る、というところかと思います。

マイレージもクレジットカードの世界では 提携先の一つ、なのです。
マイレージもクレジットカードの世界では
提携先の一つ、なのです。

反対に、そんなお店がお店のブランドのついたクレジットカードを発行するのは確かにリピーターを増やしたい、というポイントカード本来の目的の延長、ということが元々の発想にありますが、その先にはそのクレジットカードを使っていつ、どこのお店で、誰が、どんな買い物をして、何が売れるのか、ということを今後のマーケティングにも使いたいし、そのカードを持ってくれる人のブランドイメージやロイヤリティーを向上させたいし、などなど、いろいろと思惑があるのは当然、知ってますよね?
でも、そんな目的のために、後ほどイシュアーのところでご説明するような、クレジットカードを発行し(そのためにそれぞれの申し込みの信用枠の審査をし)、それぞれのカード会員の(自分のお店以外の利用分も含めて)建て替えをし、回収し、回収できなかったら。。。。といった一連のことをするのは、よほどクレジットカード事業にコミットしないと出来ないお話です。ですので、ほとんどの場合には、下記のイシュアーさんと提携して自社ブランドのカードを発行してもらうことになります。
ですので、もしカードの利用や返済のことで問題がある場合にはお店ではなくて発行したイシュアーと話をすることになります。

よく目にしたり耳にする例を挙げるとするならば、ANA や JAL といった航空会社や、Hilton などのホテルチェーン、JR東日本や東京メトロのような鉄道会社、三井ショッピングモール/アウトレットや三越/伊勢丹、大丸/松坂屋のような物販系、はたまた、野球チームやサッカーチームのサポーター専用カードのようなケースや、トヨタ自動車やBMWなどの車のオーナークラブのカードのようなもの、などなど、思っている以上にたくさんの提携先があることがわかります。

イシュアー:クレジットカードをあなたに発行する、あなたに一番近い人

前述の提携先で、ほとんど説明してしまいましたが、イシュアーと呼ばれる役割が、イシュアー自身のブランドのクレジットカードや提携先のブランドで発行するクレジットカードの

  • カード発行の申し込みを受け付け
  • 申し込みに対して信用情報機関などの情報をもとに信用枠の審査をして、問題がなければ
  • 申し込みに対してクレジットカードを発行し、
  • 発行したカードが利用されれば、その代金の建て替えを後述のアクワイアラーを経由して(手数料を差し引いた形で)利用のあった加盟店に支払い
  • 利用に合わせて、また発行したカードのポリシーに従って会員特典であるポイントやマイレージの付与とその管理を行い、
  • 建て替えた代金を利用したカード会員から自動引き落としなどで回収し、
  • もし回収できなければ法令等に従って債権回収したり、その情報を信用情報機関などと共有したり

と、クレジットカードの発行、管理、建て替え、回収といったカード会員管理が主だった仕事になります。

よく見聞きする例で言うならば、アメリカン・エクスプレスさんであったり、三井住友カードさんであったり、JCBさんであったり、楽天カードさんであったりします。

ブランド・ホルダー:あなたのクレジットカードが世界中で使えるインフラを整備する人

クレジットカードの大きな特徴として、今ならば大抵のカードの場合、海外でも利用可能ですが、後で説明するべき話ですが、日本ではイシュアーとアクワイアラーが兼任しているケースがほとんどですので海外の加盟店、というのが海外展開しているJCBを除けばほぼないことになります。ではどうやって立替払いなどが機能するのでしょう。
そこで初めてその実力が発揮されるのが、ブランド・ホルダーと呼ばれる世界的な決済システムを構築し、また、そのブランドでのルールなどを構築するといった世界的なクレジットカードビジネスのインフラを支えるのが、ブランド・ホルダーと呼ばれる企業です。

よく見聞きする Visa や MasterCard、アメリカン・エクスプレス、ダイナース・カード、そして JCB の5社が海外でも通用する国際ブランドとも呼ばれ、それが構築し、相互乗り入れするインフラを提供しているのです。

この中で、一番規模が大きいのが、Visa とマスターカードです。ですが、この二つは、他の三社と異なりイシュアーにならず、ブランドとインフラの提供に徹しています。そこはもともとがクレジットカードやデビットカードの決済に特化するところから始まったから、とも言われています。

他方で、アメリカン・エクスプレスは旅行業から端を発し、またダイナース・カードはレストランでのツケ払いをクレジットカードにした会社であり、そして JCBも1961年の設立と同時にクレジットカードを発行している会社ですので、国際ブランドでありながらイシュアーでもあるのです。

アクワイアラー:あなたがクレジットカードを使う、そのお店を支える縁の下の力持ち

縁の下の力持ち
縁の下の力持ち

そして、最後に実はクレジットカードの利用認証や決済のキーとなる役割がこのアクワイアラーです。
前述の通り、イシュアーのようにクレジットカードの保有者に向いている仕事というよりは、加盟店の募集、契約、利用端末の設置に始まり、利用時のイシュアーとの利用承認の管理や加盟店への立替払いの支払い、といった、加盟店のインフラを主に支えているのがこのアクワイアラーの仕事になります。
かなり地味な仕事ではあるのですが、日本ではイシュアーがアクワイアラーの仕事も行っているケースが多く、逆に日本においてはここだけでやっている会社さんはみずほ銀行さんとクレディセゾンさんが大株主になっているユーシーカード株式会社だけ、のようです(現在、UCカードはクレディセゾンさんが発行しているとのこと)。

 

なお、Square とか楽天スマートペイのようなスマートフォンにガジェットを繋げるだけでクレジットカード決済が出来る仕組みを提供する会社も加盟店を増やすという意味でアクワイアラーとして認知されるのか、と思ったのですが、Square には三井住友カードさんが、楽天スマートペイには楽天カードさんがそれぞれアクワイアラーとして付いているそうなのです。

まとめ

こうしてみると、いろいろや役割があってクレジットカードが使えるんだ、ということがわかっていただけたかと思いますし、その役割の特性を理解することで、それぞれ発行されるクレジットカードや決済系の特色が理解しやすくなり、結果として攻略法につながっていきますので、ちょっとややこしいかもしれませんがいったん頭に入れると後々便利ですので頑張りましょうね!

楽天プレミアムカードと楽天カード、どっちがお得なの?楽天カードの攻略はガチモードに

前回の楽天カードの記事楽天カードさんの攻略法ということで、一般カードの特性を見ていきましたが、今回は楽天カードさんの最上級カードである楽天プレミアムカードにスポットを当てて、どれだけプレミアムでお得感があるのか徹底して調査して、プレミアムがいいのか、一般カードがいいのか、比較して見たいと思います。

楽天プレミアムカードとは?

楽天カードさんの発行するカードの中で「ワンランク上のカード」と表現されていますが、ウェブサイトを見る限りでは最上級のカードなのがこの楽天プレミアムカードです。

どんなカードを発行しているの?

見た目は、一般カードがシルバーや女性用のピンク、そしてヴェッセルのチームカラーである赤、とは当然に一線を画した、ゴールド。これで世の中的にもワンランク上のゴールドカードという扱いになるのでしょう。ただ、一番気になるのは、見た目ではなく、そのカードの実力というべき、メリットですよね。

カードのメリットは?

楽天カードさんの一般カードは通常に使っても、100円ごとに1ポイントが付与され、その1ポイントが楽天市場での買い物の時に1円相当として使えることと同時に、このカードを楽天市場で使うと、100円ごとに4ポイントが加算されるというポイント制度での還元率の高さがオンラインショッピングなどへの誘導をさらに進める要因になっています。

これが、楽天プレミアムカードになると、更に100円ごとに1ポイント付与されますので、一般カードで100円に対して4ポイントであったものが、100円に対して5ポイント付与される、という大盤振る舞いもここまで来るのか、という還元です。

さらに、カードを持つことで、「楽天市場コース」、「トラベルコース」、「エンタメコース」とポイント還元優遇サービスをどれか選ぶことになるのですが、一番一般的な人にお得と思われる「楽天市場コース」を選ぶと、毎週火曜と木曜の買い物にはさらに100円ごとに1ポイント付与されることから、100円ごとの利用に合計で6ポイント付与される、という驚異的な破壊力があります。

この数字だけ見ると、6% というのは普通のカードの還元率にはあり得ない数字という気がしてきてしまいます。

すこし冷静になるために算数をしましょう

さて、他のカードとの比較のための計算に必要な年会費なのですが、楽天プレミアムカードは年会費が 10,000円に消費税(家族カードについては一枚ごとに5,000円に消費税)かかります。

単純に考えると一般カードが年会費無料でしたので上乗せの 2%のために10,000円(と消費税)を払うことになる、とも言えますね。この2%に10,000円が割がいいのか悪いのか、ちょっとした計算をしてみようと思います。

この10,000円と消費税の800円が全部ポイントとして付与されるとすると、1ポイント = 1円ですので、10,800ポイントになります。10,800ポイントが2%となる買い物は、といえば

10,800 / 2% = 540,000円

ということで、年間 54万円の買い物を楽天市場で火曜と木曜にして初めて年会費を上乗せされたポイントの形で回収できる、とみることが出来ますし、それ以上買い物をすれば当然のことながら年会費以上のお得感を感じることが出来る、と言えます。

年間で 52 x 2 = 104日に楽天市場での買い物を 54万円以上するかどうかは、まさにどれだけ楽天市場で普段から買い物をする習慣があるか、に掛かってきますよねぇ。。。

ちなみに、火曜と木曜日以外に楽天市場で買い物をする、となると、10,800 / 1% = 1,080,000円と、当然ながら倍の額で元を取ることになります。この場合はなんとなくハードルが高く感じますよね。

マイレージでどこまでお得感が出る?

さて、この最大6%の還元率をマイレージサービスに当てようとするとどうなるでしょう。

国内旅行の場合

国内旅行の目標は12,000マイルでした。楽天ポイントは 2ポイントでANA 1マイルと交換できましたので、12,000マイルの為には 24,000ポイントが必要、でしたね。これが6%の還元率を誇る楽天プレミアムカードだと幾ら火曜と木曜に楽天市場で買い物をすればよいかと言うと。。。

24,000 / 6 x 100 = 400,000 円

ですね。これに、いつものマイル換算時の還元率の公式を当てはめると。。。

48,580 / 410,800 x 100 = 11.83%

って、まじ?ちょっと、お得過ぎないか?と思ったものの、考えてみれば楽天市場で24,000円の価値がマイルに置き換えたら 48,580円になるのですから、お得感が当然に高まりますよね。しかし12%弱とは。。。楽天市場で買い物をしまくったらすごいことになりそうですね。。。
また、前述のように、年会費の元を取る最低額が 54万円でしたから、その手前でも十分価値ある結果が出るというのはちょっと驚きです。

海外旅行の場合

同じようにいきましょう。60,000マイルが必要ですので120,000ポイントが必要でしたが、楽天プレミアムカードを使って火曜と木曜に楽天市場で買い物をいくらすればよいかと言うと。。。

120,000 / 6 X 100 = 2,000,000円

ですね。同じく海外旅行の公式に当てはめると。。。

443,120 / 2,010,800 x 100 = 22.04%

いや、ちょっと計算を見直しました。おかしくないか?いや、あってますよ。。。あとは現実に年間で200万円を楽天市場で買い物をするかどうか、ですが。。。いや、その特殊な前提ではあるもののこんなに高い還元率になるとは驚きです。

その他のメリットも一応おさらいしておきましょう

クレジットカードも、ゴールドカードになれば買い物でのお得感以外のメリットもいろいろあります。このカードの場合、旅行する人ならば助かると感じるのは

  • 世界中の900 以上の空港にある、プライオリティ・パスのラウンジが無料で使えるので、どの航空会社のどのクラスの座席でも出発前にラウンジで一息ついたり仕事が出来ます。
  • 国内の空港も楽天プレミアムカードと航空券の半券を見せるだけで大抵の空港にあるラウンジが無料で使えます。
  • 国内外での旅行中の傷害保険も5,000万円を上限(一般カードだと2,000万円が上限)に補償してもらえます(国内旅行は日帰りを除いて楽天プレミアムカードで決済していない旅行でも補償の対象になりますが、海外旅行と日帰り旅行は旅行のための公共機関の代金やパッケージ旅行代金などを事前に支払った場合のみ対象となりますのでご注意を。これはそのうち纏めようかな。)
  • 海外旅行中に困った時に、現地のトラベルデスクでのサポートも優待してもらえますので、現地でイベントやレストランの予約の際には結構心強いですね。

というところでしょうか。この他に動産総合保険といって、楽天プレミアムカードで購入した1個/1組み1万円以上の品物が90日以内に偶発的な事故で破損したり、盗難にあった場合に、3,000円の負担で最大300万円まで補償してもらえる、という保険もついてきます。

実際のところ、プライオリティ・パスだけで年額 USD 399 相当の価値がありますので、10,000円の年会費の元は旅行する人ならばそれで取れるといえるかもしれませんね。

まとめ

前回のまとめの通り楽天カードは楽天市場での買い物専用にしてひたすらポイント還元を狙っていくことで高還元率を享受するのが一番のようですが、まさか楽天プレミアムカードで、火曜と木曜に買い物を集約すると20%を超える還元率を狙うことが出来る、という結果が出たのには驚きでした。

ですので、オンラインのお買い物は楽天で!というあなたならば、この高還元率を享受し、このカードを攻略しきったと言えるのではないでしょうか。

逆に、下記の指標を見てしまうと、このカードを楽天市場以外で使ってしまうと普通なカードになってしまいますので、ちょっと考え物かもしれません。


クレジットカード比較用指標

  • ポイント還元率: 通常 12,000 / 1,210,800 x 100 = 0.99% (楽天市場での利用ので最大 6%)
  • マイレージ還元率:国内旅行: 通常 48,580 / 2,410,800 x 100 = 2.02% (楽天市場での利用の場合、11.83%)
  • マイレージ還元率:海外旅行 : 通常 443,120 / 12,010,800 x 100 = 3.69% (楽天市場での利用の場合、22.04%)

楽天カードの攻略法 – カード利用で楽天スーパーポイントがつく、このお得感が際立つのはやはり楽天市場でのショッピングの時!

この数年、テレビコマーシャルで一際インパクトの強い楽天カードさんの攻略法を見ていきます。

楽天カードさんとは?

楽天カードさんとは、日本最大級のオンラインショップ楽天市場を擁する楽天グループ傘下にあるクレジットカード会社さんです。もともとはオリックスとあおぞら銀行の合弁会社として設立されたあおぞらカードとしてカードローン会社としてスタートしたのですが、2004年に楽天グループの傘下に入った後にグループ内の事業再編をいろいろ経た今、カード会員数が1200万人と大手カード会社の一つに数えられるほどに成長した会社さんです。

どんなカードを発行しているの?

カードの一覧をご覧いただくカードの一覧をご覧いただくとわかるのですが、自社ブランドのカードをメインとして、自社ブランドカードの最高峰である楽天プレミアムカードや、学生さん向けのカード、ANA との提携カード、楽天グループの銀行である楽天銀行さんのキャッシュカードとの一体型カード、そして、楽天グループがサポートしているヴィッセル神戸オフィシャルサポーターズカード V-Style などがあります。

カードのメリットは?

楽天カードさんの一番の強みはポイント制度でしょう。もともと楽天市場で会員登録をして買い物をすると、それだけで100円ごとに1ポイントの楽天スーパーポイントが付与され、この1ポイントは1円換算で次の買い物で使えます。そのポイントをカードの利用ごとに100円につき1ポイント付与する仕組みを取っていますので、普通に Visaやマスターカード、JCB の加盟店さんでお買い物をしても、楽天スーパーポイントが付与されます。

しかし、楽天市場で利用した場合にはもともとの100円ごとの1ポイントとクレジットカード利用の100円ごとの1ポイントの2倍状態に上乗せして、カード利用特典ポイントとして100円ごとに2ポイント付与するという、結果として100円ごとに4ポイントつく大盤振る舞いをしてくれます。この時点で単純に年会費などを考慮せずに還元率が 4%と、ポイント制度として異例の高還元率を誇るカードと言えます。

この他に、最近見かけるようになった街の中のポイント加盟店(ガソリンスタンドや、エステ、紳士服など)でカード利用すると最大で 3倍、ということは 100円ごとに3ポイントが最大付与される、ということです。還元率が 3%ですか、凄すぎます。

なお、年会費なのですが、楽天プレミアムカードは年会費が 10,000円に消費税(家族カードについては一枚ごとに5,000円に消費税)かかりますが、それ以外のカードは下記のANA との提携カード(下記参照のこと)とビジネス用のカード(楽天プレミアムカードに加入後に申し込む必要があり、年会費も 2,000円に消費税が別途かかります)以外はどれも永年無料という太っ腹!ですので、還元率の計算は単純に

4%とか3%とかで

考えても十分でしょう。

この他に電子マネーである楽天Edy が搭載されているのでトップアップすればそれでコンビニなどの小額の買い物もできる上に200円のEdy の利用ごとに1ポイントが付与されます。とことん、ポイントに還元してくれますね。

マイレージでどこまでお得感が出る?

さて、楽天プレミアム・カードで計算したらすごいことになったので、こちらの一般カードで最大4%の還元率をマイレージサービスに当てようとするとどうなるか見てみたいと思います。

国内旅行の場合

国内旅行の目標は12,000マイルでした。楽天ポイントは 2ポイントでANA 1マイルと交換できましたので、12,000マイルの為には 24,000ポイントが必要、でしたね。これが4%の還元率を誇る楽天カードだと幾ら楽天市場で買い物をすればよいかと言うと。。。

24,000 / 4 x 100 = 600,000 円

ですね。これに、いつものマイル換算時の還元率の公式を当てはめると。。。

48,580 / 600,000 x 100 = 8.10%

って、ちょっと通常の還元率を考えてみるとよすぎじゃないか?と思うものの、楽天市場で24,000円の価値がマイルに置き換えたら 48,580円になるのですから、お得感が当然に高まりますよね。8%という数字は楽天市場で買い物をしまくったら、という前提ですが、悪くはないのでしょうね。

海外旅行の場合

同じようにいきましょう。60,000マイルが必要ですので120,000ポイントが必要でしたが、楽天カードを使って楽天市場で買い物をいくらすればよいかと言うと。。。

120,000 / 4 X 100 = 3,000,000円

ですね。同じく海外旅行の公式に当てはめると。。。

443,120 / 3,000,000 x 100 = 14.77%

現実に年間で300万円を楽天市場で買い物をするかどうか、は、さておいたとしても、その前提でここまで高い還元率になるとは充分驚きです。

楽天カードに死角はないの?

ANAとの提携カードはありますが、ポイント制度の異様なまでの高還元率を見るとどうしても見劣りするのは否めません。ポイントとマイルの選択が可能なものの、マイルコースですと、200円ごとに1マイルの付与、ということですので、国内旅行の12,000マイルを目指すには普通に買い物をするならば240万円の利用が必要となるので、年会費を考慮に入れないと

48,580 / 2,400,000 x 100 = 2.02%

と、単純にポイントより還元率が悪く見えてしまいます。とはいうものの、世の中のマイレージカードも、(ゴールドやプラチナではない)一般カードではカード利用 200円ごとに1マイルになってきているため、同種のカードと比べれば遜色もないですし、実は年会費も初年度無料、2年目以降も前年度に一回でもカードを利用したら無料、仮に利用しなかったとしても、年額 500円に消費税を乗せたもの、ですのでそれでも十分かもしれません。
そう考えると、相対的な議論になりますが、楽天市場以外での買い物の時にはどうしても普通なカード、と言わざるを得ないかもしれません。

まとめ

改めて調べて感じたのは、楽天カードは楽天市場での買い物専用にしてひたすらポイント還元を狙っていくことで 4%の還元率を享受するのが一番のようです。当然、楽天市場以外での買い物ですら 1%の還元率がありますが、その還元されたポイントは楽天市場で使って初めて1%なり4%なりの還元率を享受できますが、楽天Point Club を見ている限り、このポイントは楽天市場以外での利用は ANA へのマイレージへの交換ではあるものの、上述のような 200円で1マイルと同じ交換率ですので、海外旅行への交換の時にやっとポイントの還元率と肩を並べられる、という感じです。ですが、そのために楽天市場以外で1,200万円の買い物をするかというと、ちょっと現実的ではないですよね。ですので、楽天市場のヘビーユーザーなあなたならば、これはオススメです。


クレジットカード比較用指標

  • ポイント還元率: 通常 1% (楽天市場での利用ので最大 4%)
  • マイレージ還元率:国内旅行: 通常 2.02%  (楽天市場での利用ので最大 8.10%)
  • マイレージ還元率:海外旅行 : 通常 443,120 / 12,000,000 x 100 = 3.69%  (楽天市場での利用ので最大 14.77%)

クレジットカードを使う一番の悩み、マイレージかポイントか

服選びに必要なのは感性。ではクレカ選びで必要なのは?
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前回の記事で、使えば使うほど(※ちゃんと期限通りに払った場合に限る)クレジットカード会社さんとの関係が良好になるのでメリットが増えていく、という話をしましたが、実際に使えば使うほどメリットがあるのは利用上限額が増えたり付帯サービスが増えるだけではありません。それ以上に使うごとに目に見えるメリットがあって、クレジットカードの攻略法というとこれを如何に効率よく集めるか、という話をしたがるものです。

それはご存知と思いますが、次の二つがあります。

  • マイレージ・サービス
  • ポイント

この記事では、これらのサービスについて概略をご説明して、詳細の攻略法はそれぞれの記事にてご説明することとします。

なぜ、使えば使うほどポイントとかマイレージをもらえるの?

まず不思議ですよね。ユーザーの私たちが額面通りに支払っているのにおまけがもらえるって。何か裏があるんじゃないか。どこかで私たちが存する仕掛けがあるんじゃないか、なんて思ってしまいそうですが、ちゃんとそれなりの理由がありますので安心してください。

ポイントは販売店さんからカード会社に支払われる手数料で賄われている

クレジットカードを使うと
貯金箱にコインが貯まるように
ポイントが貯まっていくのがいいのか

クレジットカードの仕組みの時にご説明したのですが、例えば私たちがカードを使って10万円の買い物をしたら、カード会社さんから販売店さんに私たちが利用した10万円を後日支払われる仕組みになっていますが、その時に、実際にはこの10万円のうち手数料を一部差し引いた額だけ支払ています。実はこの手数料がクレジットカード会社さんのクレジットカード事業での収益になるのです。

一般的には3-5% 、アマゾンさんのようにクレジットカードでの支払いが大量にある販売店さんだと1-2%、逆に夜のご商売のように一見怪しく見える販売店さんだと8-10% の手数料がかかると言われています。(ですので、そういうお店ではカードで支払おうとすると手数料も上乗せして請求されてしまうのはそういう理由なのです。)クレジットカード会社さんとしては、クレジットカードの利用が増えれば増えるほど手数料収入が増えますので、カードの利用者に対してもっと使うインセンティブを提供する、ということで、この手数料収入の一部をポイントとして還元している、のです。一般的に還元率は 0.5%程度とされていますが、カードのグレード(ゴールドやプラチナなど)やクレジットカード会社さんによって、この還元率が異なります。ですので、攻略しようとするときにはこの還元率のいいカードを使いながら、のような話にどうしても偏ってしまうのです。

マイレージはもともと航空会社が顧客を常連客を抱え込むツールだった

マイレージは飛ばしてる飛行機を有効活用したくて始まったサービスだった今では結構普通にあちこちで使われるマイレージ、ですが、これはもともとは航空会社が顧客サービスの一環として、多く飛行機を利用する人にメリットを享受してもらうことでさらに使ってもらおうと考えたサービスで、最初は、本当に飛行機に乗って旅行した距離(マイル)を積算して、一定のマイルを飛んだ人に無料の航空券をプレゼントする、というものでした。

航空会社としても閑散期に飛行機を一機飛ばしても、お客が乗っていてもいなくてもかかる費用はほぼ同じであったことから、空いている席に上顧客無料で招待しても問題がなかったのです。そのうち、このマイルをクレジットカードのポイントと相互に交換できるようにしたことから、クレジットカードのポイントの代わりにマイルを直接渡すプログラムに変わってきたのです。その結果、一度も飛行機旅行をしなくとも、たくさんの買い物をすることで旅行に行けるとあって、人気が高まったのです。一般的に還元率は 100円使うごとに 0.5-1マイルですが、これもまたカードのグレードなどによって異なります。

ポイントとマイレージ、どっちがお得なの?

当然、二つのプログラムを並べるとどちらがお得なの?と考えてしまうのは庶民的な考え方(笑)では実際にどうなのでしょう。そこで、一つのカードを例にとって考えてみます。ここでは、ポイントを貯めたところでマイレージに交換することでどちらも使える、アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラーカードで比較したいと思います。なお、このカードは年会費として10,000円に消費税が掛かります。ポイントの場合(アメリカンエキスプレスで12,000ポイントの場合)例えば、アメリカンエキスプレスだと100円で1ポイントとなっていますので、比較の都合上 12,000ポイントを貯めるためには 120万円の利用が必要になります。この12,000ポイントで商品の交換をしようとすると、だいたい5,000円程度のものと交換できますので、還元率は

5,000 / 1,210,800 x 100 = 0.413%

という計算になります。マイレージの場合(アメリカンエキスプレスとANA の組み合わせ12,000マイルの場合)他方で、アメリカンエキスプレスのスカイトラベラーカードですと、1,000ポイントでANA の1,000マイルの交換が可能となり、12,000マイルで東京羽田と大阪伊丹の間の往復が可能になります。羽田と伊丹の間の往復チケットは正規値段で 24,290円 x 2 = 48,580 円になります。ちなみに、このカードですと、年額 5,400円を支払うことで年間 80,000マイルまで交換可能ですので、還元率を計算するならば

48,580 / 1,216,200 x 100 = 3.99%

という計算になります。当然カード会社やその発行するカードの種類等によって還元率は変わってきますが、一般的にマイレージの方が高額の航空券に交換できるだけあって還元率は高めになります。

この還元率は一定なの?

この還元率は同じカードであっても同じなのでしょうか。そこで、マイレージの最も費用対効果が高いケースをもとに比較をしてみましょう。それは、東京から一番遠いヨーロッパだとロンドン、北米だとニューヨークの往復で考えてみるとします。ANA ですと、オンラインで買える正規価格(変更可能な Basic Plus前提)がロンドン往復だと443,120円に対してマイレージだとハイシーズンで 60,000マイル、ニューヨーク往復だと389,660円に対して 55,000マイルがそれぞれ必要になります。

マイレージの場合(アメリカンエキスプレスとANA の組み合わせの例)

アメリカンエキスプレスのスカイトラベラーカードですと、1,000ポイントでANA の1,000マイルの交換が可能でしたので、ロンドンの場合 60,000マイルが必要でしたので、600万円の利用が必要になります。東京とロンドンの往復チケットは正規値段で 443,120円。ちなみに、このカードですと、年額 5,400円を支払うことで年間 80,000マイルまで交換可能ですので、還元率を計算するならば

443,120 / 6,016,200 x 100 = 7.37%

という計算になります。同様に東京とニューヨークの往復で計算すると

389,660 / 5,516,200 x 100 =  7.06%

となります。

ポイントの場合(アメリカンエキスプレスの例)

これに対して、アメリカンエキスプレスでニューヨーク往復と同等の 55,000 ポイントで商品の交換をしようとすると、だいたい20,000円程度のものと交換できますので、還元率は

20,000 / 5,510,800 x 100 = 0.363%

という計算になります。また、ロンドン往復の60,000ポイントでもやはり 20,000円程度のものとの交換ですので、さらに還元率が悪くなって

20,000 / 6,010,800 x 100 = 0.333%

となります。こうしてみると、マイレージは長距離になればなるほどお得で、ポイントの場合はポイントが高ければ高いほど割高感が強くなるようです。なお、本来であれば、これらの計算にクレジットカードの年会費も入れて考慮すべきかもしれませんが今回は入れていません。従って、そこまで考慮すると全体的にもっと還元率が下がると思っても良いでしょう。

そこで、今後の個別のカードのメリットを比較する上でポイントになるこの還元率については 12,000ポイント / 12,000 マイル = 48,580円の国内旅行前提と、60,000ポイント / 60,000マイル = 443,120円の海外旅行前提の二つで比較していこうと思います。

ところで、ポイントってそんなに使えないの?

上記の比較だけを見るとどう見てもポイントを選ぶことは経済的合理性に欠けることと思えてきます。でも、果たしてそうなのでしょうか。

旅行に行かない私には航空券は不要

クレジットカードを使ってマイレージを貯めて
この紙飛行機のように空を飛ぶか?

そうですよねぇ。高所恐怖症とか閉所恐怖症の人にとって飛行機旅行は極力避けたいもの。そうなるとマイレージで航空券をもらいたくはないですよね。。。ポイントを現金代わりに使えるクレジットカード会社さんによっては、支払いの一部をポイントで充当できるところや商品券でもらえるところがあります。そうすれば自分名義なので金券ショップで売ることのできない航空券より、多少割高でも利用の時の自由度が高い方が好ましい、という選択をすることも合理性がありそうですよね。

ポイントを他のポイント制度に移行させることも可能有名どころではG PointECナビ、Pex のようにTポイントや楽天スーパーポイントのようなショッピングで付与されるポイントと相互に交換出来るようになってきています。そうすると、マイレージよりもショッピングポイントに交換してできるだけひとまとめにできる、というメリットがあります。まとめポイントとマイレージサービスのメリットデメリットを見てきましたが、どちらがよりあなたの生活にとって良かったのでしょうか。最終的に選ぶ判断規準は自分の生活にどれだけ役立ちそうか、という点につきそうですね。で、どちらにしますか?

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