年金アドバイザー3級: 問1

様々な役割の手があがるので クレジットカードが安心して使えます。

年金アドバイザー3級試験は50問の4択なので、なんとなく、50個の事を覚えるなり計算方法を暗記するなりすればなんとかなりそう、と思いがちです。ですが、この5択の出題方法によっては、5つの知識の理解度の精度を問われるという、なかなか厄介な問題に化けるのですが、いきなり、そんな問題を1番目からぶっ込んでくるのが、この「年金アドバイザー3級」試験です。

様々な役割の手があがるので クレジットカードが安心して使えます。
どの選択肢が嘘をついているのか?正しいことを言っているのか。。。

で、この問1の過去の傾向といえば

年金を考えるのに重要な5つの統計数値に関する問題が常に問われます。言い換えればこの5つの統計数値、というか傾向を頭の中に入れておけばまず一問ゲット、ということなのです。で、その5つの統計数値、というのが

  • 簡易生命表での日本人の平均寿命
  • 合計特殊出生率
  • 国民生活基礎調査による高齢者世帯所得の種類別
  • 高齢白書による総人口における65歳以上の人口の割合
  • 社会保障給付金

です。まぁ、大括りで年金を考えるのに大事そうな統計数値ばかりですよね。ただし、これらのそれぞれに関する文章(例えば、「簡易生命表での日本人の平均寿命によると、男性の平均寿命は83歳を上回っている」のような文章)が書かれていて、その正誤の形で質問してくるので、ちょっと厄介ですよね。

とはいえ、です。出題方法が、文章に誤りがあるのはどれ?とか正しいものはどれ?という質問ですので、一つ、それに当てはまるものがあることがわかれば良いわけですので、その意味で言えば気は楽です。

簡易生命表での日本人の平均寿命

平成29年: 男性 81.09歳 / 女性 87.26歳
平成30年: 男性 81.25歳 / 女性 87.32歳
令和元年: 男性 81.41歳 / 女性 87.45歳
令和2年: 男性 81.64歳 / 女性 87.74歳

合計特殊出生率

平成29年: 1.43
平成30年: 1.42
令和元年: 1.36
令和2年: 1.34

国民生活基礎調査による高齢者世帯所得の種類別

平成28年: 平均所得金額: 318.6万円 / 公的年金・恩給: 211.2万円(66.3%) / 稼働所得: 70.9万円(22.3%) / 財産所得: 16.8万円 (5.3%)
平成29年: 平均所得金額: 334.9万円 / 公的年金・恩給: 204.5万円( 61.1%) / 稼働所得: 85.1万円(25.4%) / 財産所得: 26.7万円 (8.0%)
平成30年: 平均所得金額: 312.6万円 / 公的年金・恩給: 199.0万円( 63.6%) / 稼働所得: 72.1万円(23.0%) / 財産所得: 20.4万円 (6.5%)
(令和元年は国民生活基礎調査が中止のためデータなし)

高齢社会白書による総人口に占める65歳以上の人口の割合

平成29年: 27.7%
平成30年: 28.1%
令和元年: 28.4%
令和2年: 28.8%

社会保障給付費

平成28年: 118.4兆円
平成29年: 120.2兆円
平成30年: 121.5兆円
令和元年: 123.9兆円

上記の統計数値について

なお、今回はそれぞれの統計数値について私が試験を受けるタイミング(2022年)で使われた年から遡って数年の情報を並べましたが、人口動態がそんなに大きく変わっていないことを踏まえると、大きな意味での推移傾向は変わらないのは想像に難くないですし、気になる方はその後の数値を調べることでより自分の知識にしていただければと思います。

ちなみに、この問題の位置付けは

正直、上記の統計のトレンドを全部頭に入れれば解けますし、過去の傾向で特にこれを変えてきた様子がないので、当試験勉強の方針としては、絶対に落としてはいけない問題、という位置付けになります。

年金アドバイザー3級の試験の攻略法

攻略法ってあるの?

過去問からリバースエンジニアリングする攻略法

年金アドバイザー3級の試験ってご存知ですか?

金融機関に勤めていたり、社会保健労務士を目指そうとすると、厚生年金とか国民年金の仕組みを学ねばならないことにどうしてもなりますよね。とはいえ、歴史的な都合と要請に基づいて屋上屋を重ねたような形になった結果、結構ややこしい法律に基づくかなり複雑な仕組みと細かいルールと計算があちこちに散りばめられているのでなかなか覚えづらいのも事実です。

残念ですが、日本の年金のシステムは複雑です

勉強に王道なし、っていうけれど

と言って、反復は学習の王道ということで実務経験を重ねればなんとかなる、のは、厚生労働省にいて年金保険事務所で働くか、企業にいて運良く人事部に配属されて給与計算や社員の入退社の取り扱いをする部署に配属されるか、窓口で個人向けにNISAを売ってこいと言われるか、法人営業で企業年金基金に年金向け投資商品を売ってこい、と言われるか、くらいしか、実際に普段から触ることもないのも事実です。

とはいえ、実は自分の将来の老後を考えたら切っても切れないもの、である以上に、毎月のお給料から厚生年金保険料は天引きされる(か、年に数回、国民年金保険料の支払いを求められて渋々支払っている)ことを考えると、日々の生活に否が応でも影響しているのだから、わからないから知らない、では済まされなさそうです。

しかも、最近ではなんちゃらNISAが、という話が新聞を時々賑わすし、どうも読んでいると年末調整でお得、なんて話が聞こえて来ると気になっちゃいますしね。

としたら、いきなり上司に年金アドバイザー3級を取ってこい、と言われたら一から勉強するのも、本当は正しいのだろうけど、どーもなー、って思っちゃいますよね。

で、こんなサイトを立ち上げた私ですが

かくいう私も、これを書いている最中はまだ取りきれていない社会保険労務士の資格勉強の一環で年金アドバイザー3級を受けたのですが、1回目は社会保険労務士の試験勉強での知識をベースに、と正攻法で受けましたが敢えなく不合格。当然です。社会保険労務士の試験で求める知識と年金アドバイザー3級の知識は同程度、と言われているので社会保険労務士を目指す中間地点に最適、とされていますが、全く同じではないので、求められる回答の作成方法などはそれなりに違うのです。

事実、この年金アドバイザー3級試験、頭がいいとされている金融機関の人間の受験が大半なのに、合格率が40%程度、と思ったほど高くないのです。言い換えれば、それなりに、この試験のための準備が必要だ、ということなのです。

で、考えました。合格のための攻略法

その先の知識のため、と思うと正攻法が正しいものの、そこに時間を掛けるにはなかなか時間の調整が出来ない、としたら、最短距離はこうなるんじゃないか、を考えました。

過去問から問題の出題傾向を見出して、合格水準を満たすだけの回答を作成出来るようにすればいい。

なんとなく格好のいいことを書いているようですが、極めて普通なことです。特に過去に出題された問題が繰り返し出る傾向の強い、この年金アドバイザー3級においては、この極めて普通な攻略法が正攻法になります。合格基準が100点中60点以上、出題数が50題、ということを踏まえれば、最低でも30問正答を作ることが求められる訳ですので、満点を目指すために予想できない問題に時間を使わずに、いかにして過去問から出題傾向を見出して、正答を作れる問題を増やすか、に照準を定めていくことになっていくのです。

でも、ネットで見ても、オフィシャルでは過去問を販売しているのみ、通信教育系でも数社が講座を解説しています。そうなると、自分のペースで勉強したい人にとっては、両極端な選択肢しかないことになりますね。

敢えていうならば、過去問とその過去の出題傾向をまとめた資料があれば勝てそうなのに、そんなものをまとめてくれた人、ネットで調べてもいないですよね。実際、これに対するニーズが少ないようなので、やらないんでしょうね。。。

ということで、そんな柔軟性ある生活の中で勉強をしたいあなたのために

ですので、ここで私がまとめたものを一挙公開します。

これを使ってもし合格できたなら、攻略法として間違いがなかったことが説明できるので、公開した私も嬉しいです。ですので、これをみて合格したならぜひ教えてください。

二つだけ、でも注意してください。

これは2022年に私が受験するために、数年遡って分析したものに過ぎません。これを2025年にみたときにもしかしたら傾向が変わっているかもしれません。その際には自分で似たような分析をしてみて対応してください。

それ以上に問題がありそうなのが、もしかしたら、試験の主催者がこのような分析の公表を禁止する可能性がありえて、その場合にはこのコンテンツを閉じるとともに、方針を変更する可能性がある、ということです。

とはいえ、出来るだけ、その傾向をまる覚えすることではなく、その裏側にある「理解すべきこと」にフォーカスした解説をしていくつもりです。要は非公認の完全解説を目指すくらいの内容にしていきますので、受験を考える友達に勧める際にはぜひ、ただの攻略サイトではなく「勉強になるいいサイト」として勧めてくださいね。

それでは、年金アドバイザー3級で出題される50題の問題をそれぞれ吟味していきましょう!

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    なんて、二つもらえる状況ってそもそもどう言う状況よ、って落ち着いて考えたくない話もありますが、でも、人生って何があるかわからない。ならば、そう言う時にどうなるのか、くらいはちょっとこう言う機会だしみてみましょう。

    例によって、説明資料として(今回は比較的枚数の少なく詰め詰めじゃない)パワポの資料と、そのパタパタ無声YouTube動画をご準備しておりますので、要点だけちゃっちゃと、という方はそちらへ、それ以外の方は、続きをどうぞ。。。

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    私の年金、老後以外に貰う方法ってあるの? – 年金入門 その2

    ついぞ、「私の住む浅草も」なんて書き出したくなる位、このところずっと某社のCOOとしての記事を、こちらをそっちのけで書き倒していましたが、流石に続き物はちゃんと書かないと、ということで、前回の「私の年金ってどうなっているの?」の続編です。

    前回はざっくりいえば私たちの老後に対して公的年金ってどれくらいもらえるのか、ということはそれの他にどれくらい準備しないといけないのか、ということを考えるための記事だったのですが、後半のところについての問題意識を持っていただけたかどうか、はそのもらえる年金額に対するこの瞬間の収入とのギャップとその人の老後への不安度合いの程度、という、実感は人それぞれにお任せですが、会社には負担かけるけど厚生年金には入っておいた方が何かとお得よ、というのが個人的な感想でした。

    ということで、今回もこのところのパターンで、まずはスライドでまとめてそれを動画にしているので、長ったらしいダラダラした文章を読みたくない、というあなたはこちらでお楽しみください。と言っても、今回はちょっと盛りだくさん過ぎて弁護士のプレゼンみたいに文字だらけなのですが。。。

    なお、このネタ、改めて読むと、人の生き死にとか、生活環境、身体的な問題、家族関係とかをぐりぐり攻める話なので、

    お金のためにそこまでいうか、人でなし

    と言われても仕方ない、ということがたくさん出てきます。法律上想定している、人の生活の可能性をカバーするようにいろいろなことに対する準備をしているだけなので、それにどう対応するか、を(倫理観を排除して)考える作業をしている「だけ」です。

    “私の年金、老後以外に貰う方法ってあるの? – 年金入門 その2” の続きを読む

    私って、年金いくら払っていて、いくらもらえるの? – 年金入門 その1

    たまにはFPらしいことも書こう、ってよりは、これを書いている2021年7月の翌月には社会保険労務士、なんて国家資格の試験が予定されていて、著者はもし試験の手続きがちゃんと出来ていれば人生初の社労士試験を受けるはず、なので、その知識の整理をちょっとしたい、という個人的欲求が先走った記事、と言うことで書き始めたのでしたが、いつものように遅筆で、続きを書き始めたのが来年の試験も受けることが確定した2021年11月、ではありますが、でも、みなさん、自分の年金ってどういう仕組みでどうなっているとか、ちゃんと理解してますか?

    確かに、今や人生70歳まで働くことが期待されている時代です。他方で、(月々貰える額を減らしていいならば60歳から繰り上げて貰えるし、貰える額を増やすべく繰り下げて70歳、いや、75歳まで遅らせてる、というオプションがあるものの)年金システムとして65歳から貰えることを踏まえて、平均余命が80歳台のこれからを、経済的な観点でどう過ごせるのか、どう過ごしたいのか、というのをどこか「早い段階で」想像して、備える「時間を作る」ということをしてほしい、というのが、社労士試験の勉強をして、この年金システムを改めて学び、FP的な観点でも伝えたいメッセージ、というのがこの記事になっています。

    また、だからと言って、安易に銀行とか証券会社が、まともじゃない理由でiDeCoとか勧めているのことに対する疑問についてもちょっと説明したいなと思っています。

    ということで、いつものようにざっくりとした説明のスライドと流し見の動画を作ってありますので、それだけ見て帰る方は、この記事のどこかにあるいいねを「最初にした」後で読んでいただければと思います。

    あ、ここで告白しますが、CFPの試験中に下記の記事に間違いがあるのに気づき、直しています。どうやら厚生年金は入っているとお得だったようなのです。ごめんなさい!

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