ベリーズにようこそ!と言われました

ベリーズ、どーこだ?

気づいたら旧暦のお正月、皆様、明けましておめでとうございます(笑) 本年も、本ブログと管理人をどうぞよろしくお願い申し上げます。

さて。色々と書きたいネタも徐々に積み上がりつつあるのですが、その中で今年最初のネタとして面白いものが飛び込んできたので是非にご紹介しようかと。 ベリーズ(Belize)ってご存知ですか?間違えて Google検索でヒットしてくることを期待してあえて書きますが。。。

Berryz○房
右のような、Berryz ◯房ではありませんよ。そんなに可愛い話ではありませんので悪しからず。

ウィキ的解説をすると

右上の地図の、左中心の黄色く彩られた場所、これがベリーズ(BELIZE)です。昔は英領ホンジュラスとも呼ばれていた地域でもありますが、1973年に改称したという英連邦王国の一国、だそうです。ちなみに、この地図をよく見ると、ケイマン諸島がカリブ海の沖、キューバとの中間に位置し、BVIとよく略される英領バージン諸島は地図の右上の黄色い海域の一番北西に位置し、バーミューダがその左に。。。

って、バーミューダはそんなところにはなくてもっと北東の孤島だし、実際の BVI から市民権をお手軽に(と言っても USD 250,000以上ですが)「売っている」と言われるセントクリストファーネビス(St. Kitts and Nevis)、そして南に下ったグレナダに至る小アンチルス諸島は地図の中央右のプエルトリコ (Puerto Rico) の右から下に連なる小さな島々を拡大しただけだから黄色いんだ、と気付いたり。この地図にも騙されないようにしましょうね。

って、ダメだ、本論に入れない。お世話になっている業界の方に
「ブログやってますよね」
なんて言われたから(笑)ちゃんと書かなきゃ、と思えば思うほど余計な情報を入れてしまう。。。

オフショアセンター的解説をすると

さて、本腰を入れましょう。今回、Belize のとあるサービスプロバイダーの方から、LinkedIn 経由で連絡があったんです。

「Belize で会社設立から、金融サービス業のライセンスの取得、現地法に基づく信託の設立などをやっております。いかがですか?」

いかがですか、と言われても。。。確かに、簡単に海外に会社を作れるならば外資系企業グループを自分で作ろうプロジェクトの大事な詰めである、海外持株会社をそこに任せることはできるけど。。。

そもそもベリーズのメリットってなんでしょう。

ベリーズに会社を作り、所有する理由

オフショアならどこでもいいのか、という議論は後に回すとして、この国に非居住者として会社を作り持株会社のような使い方やもっと真面目な「国際的な金融ビジネス」をするためのライセンスを持ってビジネスをする時に、どんなメリットがあるのでしょう。
この業者さんは、こんなリストをくれました。ベリーズに International Business Company (IBC: 国際ビジネス会社、と訳しましょうか。)を持つメリットとして
  • 個人の名前を使わずにビジネスを行えます(shi 補足:そりゃ、そうですよね。法人ですから)
  • 現地の税金の納税義務がありません (shi 補足:当然、出来るビジネスが国外だけならば国内源泉のビジネスではないので税金を捕捉出来ないから税金がかけられない、ですよね。。。(汗))
  • あなたの資産を会社名義にすることで守ることができます(shi 補足:まぁ、そうですよ。とはいえ、個人名義で会社の株を保有するから株価だけ上昇しますので相続的にはあまり意味がないのです。。。)
  • 株主と取締役はベリーズの登記所に登録されないのであなたのプライバシーは守られます(shi 補足:その意味では守られるけど。。。株主はさておき、取締役が登記されないとしたら、会社の取引相手は何を持って会社の代表権限を持って契約に署名する、と認知するのだろう。。。(汗))
  • いかなる通貨の口座を保有できます(shi 補足:日本くらいです、法定通貨しか帳簿上記帳できないなんて。ということで、他でもできますが、何か?)
  • ベリーズに貸しオフィス、あります(shi補足:オフショアらしい!)
  • 複数の IBCの取締役や株主になれます(shi補足:それ、ベリーズならではか???)
  • IBC 名義で船舶の保有が出来ます(shi 補足:船舶の管理会社をやりたいならありですねぇ。ちなみに、ベリーズはマグロの密漁する船の登記が集中しているという噂もあります。)
  • ベリーズの IBC のために洗練された (Sophisticated) 銀行システムが提供されています(shi 補足:これがなかったらむしろ開けたくないです。)
  • 24時間以内にIBC が設立されます (shi 補足:きたっ!)

だそうです。じゃあ、なぜベリーズなの?という質問に対する回答として

  • 会社設立は素早く、お安く – 指図を受け取ると、登記は通常1日以内に完了して書類も顧客に送付されます。(shi 補足:きたっ!)
  • 会社定款だけが登記所に提出され、取締役や株主の情報は登記上のオフィスにて管理されるため秘密が完全に守られます (shi 補足:ということは取締役であることの公証は公的機関はしない、ということなのか。。。)
  • ベリーズ国内でのビジネスをする、もしくはと規制下にある金融サービスへのいくつかの制限を除けば、納税と当局届け出不要(shi 補足:でも、年次登記管理手数料はいるよね?)
  • ベリーズはアメリカの2大ハブ都市、マイアミとヒューストンから近いので、ベリーズへの旅行は簡単でいつも歓迎されます!(shi 補足:歓迎される、って言われてもねぇ。。)
  • ベリーズは英語の国ですので意思疎通がしやすいと多くの人に受け入れられています(shi 補足:私日本人、英語、ワカリマセーン)

と。。。なんだろう、いわゆるケイマン諸島にみんなが抱くイメージをリアルにやっている場所のように思えてきた。とはいえ、実際、登記に 500米ドル、年間維持コストが300米ドル、と言われたら、シャレで作ってみたくなってきた。。。

取り敢えずのまとめ – なぜ今までベリーズではなかったのか?

ということで、もしご興味のある方、ご一報ください。お手伝いいたしますので。

って書くとアクセスとか仕事の依頼が来るかな?実際、ベリーズで検索して動画サイトを見ると富裕層向けと思しき人たち向けの海外資産移転の先としてベリーズを奨励する動画とか結構あるんですよね。でも、今、出国税が掛かる時代ですからねぇ。どうやって移転しましょう(笑)それが FP の仕事だろ?と言われそうですが。。。
ちなみに、ベリーズで International asset protection and management のビジネスをするためのライセンスが、曰く “low level of regulation” の元、取れるそうです。とはいえ、このライセンスでケイマン諸島籍のファンドを作って募集して運用する、と言って、どれだけ投資家が信用して投資するか。。。正直、金商法63条特例業務を使って個人投資家に投資商品を組成して投資勧誘するのと同じくらい業界で信頼をなくしそうな気がしてなりません。。。それは実際のビジネスをする人の中身とは関係なく、見た目、もしくはその選択肢を取ったこと自体に対する、同業他社を含めた周りの評価が、今はそういうこと、なのだと思います。
それは、実はオフショア金融センターが一生懸命、自分たちはクリーンなんだ、G7 よりももっとしっかりしているんだ(事実ですからね!)、と声を上げたとしても、思い込みをどうしても払拭しきれていない現状とも重ね合わせることができるのが、本当に残念ですが。。。
なので、まぁ、これから伸びるだろうビジネスを作るんだ、そんな会社グループをベリーズに持株会社を作るんだ、という小さく生んで大きく育てるという夢のある人にはいいところ、かもしれませんね。(あ、当然ですが、外資系企業だからといって、国内での利益には税金がかかりますので、税引き後の配当だけが持ち株会社に移転することが可能なのは。。。言わなくともわかりますよね?)

(追記)
ちなみに、ベリーズで会社を作って、自分を外資系企業グループの社長にする方法を紹介してみました。やってみたいですか?

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