あなたの財布の中には今何が入っているでしょう。お財布ですから、お札と硬貨と、(お札の2倍以上の枚数の)レシート、お店のポイントカードが数枚(いや、十数枚かも)、割引のクーポンが少々、そして銀行のATMカードと提携クレジットカードが数枚。あとはコンビニのプリペイドカード(Waon か、T-money か、はたまたnanacoか)が数枚、そしてスマートフォンのケースか、おサイフケータイなアプリにSuica (か、PASMOか、Sugoca でも Icocaなのかはお住いの地域によりますね)が一枚、あるのではないでしょうか。多分、当たってなくとも遠からず、でしょうか。
これ、軽くしたいと思いませんか?
そのためには、普段の生活の買い物の支払いをどこまでもどこまでもクレジットカードとそれに類するものにまとめていく、という作業が必要になります。
鉄道系クレカは都市生活者の必須アイテム
そのためには、例えば普段の生活で電車やバスで移動する、という人ならば、イオンSuicaカードやイオンSUGOCAカードといった、交通系ICカードと一緒になっているクレジットカードを保有して、交通系ICカードにはオートチャージと言って、ICカードの残高が一定の額を下回ると予め指定したクレジットカードから自動的に一定額をチャージする、という設定をすることでいちいち現金を使ってICカードにチャージする手間が省けます。
しかも、交通系ICカードならばコンビニなどの買い物でも使えますので、小銭入れ代わりとして使えるという強みがありますよね。これをiPhone のカバーの裏側に入れておけば(これを書いている今夜発表される iPhone7 に導入されるとも噂されている)おサイフケータイ的に改札でピッとすることが出来ます。
もし東急沿線に住んでいるならば、PASMOも JAL マイレージバンクも、東急ストアや東急ホテルチェーンといった、東急グループでのポイントも一括でまとまる東急TOPカード(PASMO一体型)ならば、それだけでクレジットカードと、飛行機とホテルのマイレージカードと、スーパーやデパートの会員カードの4枚がひとまとめになっています。これは強いかも。。。
もし首都圏に住んでいてJRを利用して、おサイフケータイ対応なスマホを持っているならば、モバイルSuica を入れて自分の使っているメインのクレジットカードを使ってオートチャージの設定をしておけば、定期券の購入、通常の乗車時、特急/グリーン車の予約などひとまとめにスマホで完了しますし、Suicaとしてコンビニなどでも使えるので、ちょっとコンビニまで、なんていう時にはスマホ一台だけ持って財布いらず、になります。
自動車が生活の中心なら、やっぱりガソリンが気になりますよね?
もし普段の生活が車で移動が基本、という人ならば、ガソリンスタンドのカードと一体型の方がメリットが大きいですよね。例えば、三菱商事石油・イオンカードとか、コスモ・ザ・カード・オーパスといった、ガソリンの値段が下がるカードの方が便利ですよね。
もしくは、Ponta のポイントを集めていく、ということでシェルPontaクレジットカードという選択肢もあるかもしれません。
銀行のATMカードとクレカは実はいい関係
財布の中にどうしても入れたくなるのは銀行のATMカード。いざという時にカードローンに走る前に自分の銀行からお金を引き出したいですよねぇ。とすると、これで一枚必ず増えてしまいます。
そこで考えたくなるのが、銀行のATMカードとクレジットカードが一体になったカード。いろいろとあります。イオンカードとイオン銀行はイオンカードセレクト、楽天カードと楽天銀行も共同発行を、三井住友銀行は三井住友VISAカードとの共同発行以外にも JCB セディナカードとの共同発行をしていたり、りそな銀行もJCBとセゾンカードの二つと共同発行していたり、三菱東京UFJ銀行はクレカとATMカードに付け加えて Suica もくっついたカードを、みずほも Suica 付きと ANA マイレージ (に Edy)付きの一体型カードを発行していますので、今メインで使っている銀行の支店に行くとそのような複合カードの申し込み書がもらえるでしょう。
このカードの一番のメリットは、ATMカードがデビットカードになることから、使いすぎを気にしないで済んだり、ATMで引き落とさずに買い物ができる、という点で、デメリットはATM への入れ方を間違えて引き出してしまうとキャッシングになってしまう、という点でしょうか。
もしデビットカードだけでいい、というならば、変わり種ですが、マイレージとの親和性が高い、スルガ銀行ANA支店の Visa デビット、ATMカード、マイレージカードの3 in one カードもオススメです。
コンビニに行かない日、ないですよね?
あと軽くする「おまとめ系」クレカといえば、やはり、ファミマT-Point カードのようなクレカ機能付き T-point カード、nanaco のクレカバージョン、シェルPontaクレジットカードのようなPontaカードとクレカ、そして楽天ポイントと楽天カード、イオン系もイオンカード(WAON一体型)といった具合にコンビニ密接型、でしょう。
特に nanaco と waon についてはおサイフケータイ対応なスマホを持っていればアプリをダウンロードすることで無料で使えますし、クレジットカードをアプリに事前登録すれば必要に応じて利用可能残高を増やすことも可能です。前述のモバイル Suica 同様アプリとして入れて設定しておけば街中はこれで大抵支払い可能そうですよね。
そういえばスマホでクレカ、出来ないの?
そういえばありました。iD というおサイフケータイ向けサービス。NTTドコモが開発したNFC を使って決済する後払い型の電子マネーです。後払いなので利用した後に連動するクレジットカードにその月の総額がまとめて請求される仕組みです。
まとめ:基本線はやっぱり生活の中心を見直すこと
財布を軽くしたい、という時には自分の生活導線を軸に、一番使うお店やサービスと連携された提携カードを基本の一枚に決めることが大事になります。そうすれば常にそのカードで支払い、ポイントを貯める、ということが自然と積み重なっていくのです。
さて、その基本の一枚が決まったら、次はそのカードが買い物以外の出費にどこまでついてこれるか、見てみましょう。